印刷所レポート①

第1回 PriPela(同人誌)

    グラフィック(アクリルキーホルダー・名刺)

人生初のサークル参加、そして同人誌発行。その際の印刷所選びは大変苦労しました。

人に見せる物だからなるべく綺麗に印刷できて、なおかつコストが抑えられるところで…って考えるとなかなか悩むものです。

 

入稿に関しても全てが初心者だったので(前知識がトンボが必要なんだよね!知ってる!くらい)

注文することで初めて知った基本知識もちょろっと解説しながらレポートを書き綴ろうと思います。

印刷所:PriPela さん

人生初めての同人誌はPriPelaさんにお願いしました。

 

その時の注文データはこちら👇

【印刷メニュー】カラクロパック

【仕上がりサイズ】B5

【表紙】アートポスト 180kg(クリアPP)

【本文】上質紙90kg 

【キャンペーン】早割-20%

【余部等その他】注文数20+余部2部

 

COMITIA116~117にて頒布しました。値段は500円。

原価(本体分+配達料+雑費)を計算すると売値より少し高い感じですね。赤字ですが趣味と割り切って作りましょう。

20冊は多いのか少ないのか…オリジナル本で極小サークル+売り切りと考えれば妥当な数字だと思います。

 

印刷はオンデマンド。

オンデマンドとは主に少部数で使われるレーザープリンターでの印刷です。印刷所ではオフセットorオンデマンドに分かれていますね。

オフセット→大量印刷向け・仕上がりが綺麗。調べた限りでの最低ロットは30部。

オンデマンド→少部数向け・仕上がりはまちまち。最低1部からできるところもある。

 

さて本題、表紙から。

アートポスト+PPにしました。

まず頼んだ時点で「アートポストってなんぞ?」という状態でしたが…こんな感じ。

 


 

印刷がちょっと凸凹しています。

アートポスト紙とは一般的な同人誌の表紙だそうです。発色が良いのが特徴で、少し高級感がUPしたように見えます。

印刷の凸凹については明確にはわかっていませんが、おそらくアートポスト+PP加工でこのような感じになるのだと思います。

触っても明確に凸凹がわかり、ちょっとした特殊印刷の雰囲気が出て面白いです。

次に本文、上質紙90kgにしました。

紙で使われる重さ表示は原紙サイズ(四六版:788㎜×1091㎜)を1000枚重ねた時のことだそうです。

 

 

写真ではいまいちわかりにくいですが、ベタ部分のムラが少し目立ちます。

ページによってはとても綺麗に黒く印刷されているところもありました。

トーンは張らずグレースケールでの表現でしたが、そこも少しもやっとした感じ…?

本文にのテカリは光に当てればそこそこあるかな位ですが、凄く気になる!という印象はありません。

 

印刷所:グラフィック さん

アクリルキーホルダーはネットでも特に評判のいいグラフィックさんにお願いしました。

 

注文データはこちら👇

【印刷メニュー】アクリルキーホルダー 50㎜×50㎜

【仕様】 片面印刷・ナスカンゴールド

【キャンペーン】なし

【余部等その他】全3種(総数20個)

 

こちらもCOMITIA116~117にて頒布しました。値段は各500円。

1000円越えで送料無料になりますが、大抵の場合1000円超えるので実質送料なしです、凄い。


 

右がイラストデータ(わかりやすいよう背景に色づけしています)、左が実物写真です。

色味はほぼデータと同じようになりました。

元々RGBでもCMYKでも色が大幅に違うわけではなかったので、とても綺麗に印刷されていると思います。


 

アクリル物には裏が透けないようホワイト面を足します。

イラストとぴったりのサイズでホワイトをしたのですが、実物は少しだけホワイトがはみ出ています。

入稿するときは1ピクセル位ホワイトを縮小しても良いかもしれません。

 

カットラインはツルツルでとても綺麗です。

続いては名刺です。

ちょうど名刺がキャンペーンをやっていたため100部注文しました。(確か最小ロットが50or100部だった気がします)

 

注文データはこちら👇

【印刷メニュー】オンデマンド名刺(7日納期)

【用紙・色数】コート180kg・両面カラー 

【キャンペーン】ありがとうキャンペーン(100部まで-50%)

【余部等その他】送料調整のため名刺ケース×4

 


 

時間がなかったため表紙の絵をアナザーチェンジして制作しました。左が楊枝との比較写真、右がアップです。

かなり細かったので大丈夫かなと思ってましたが問題ないです。服の柄もしっかり印刷されています。

 

名刺だけでは1000円満たなかったので、一個50円の名刺ケースを買ったのですが、意外とこれ使い道があります。

私の場合は見本用のアクリルキーホルダーを入れたり、値札を入れたり…予備の画鋲やマスキングテープ、会場での小さなゴミが出た時に入れておくケース…など。

小さいのでカバンに入れても場所をとらず、うっかり蓋が開くミスもありません。名刺の数に関係なく個数をオプションで注文できるので、ちょっと欲しいなと思ったら安いので買うのも吉です。

今回利用した印刷所の良いところ・気になるところ・お得なところ

PriPelaさん

【良いところ】

とても丁寧に対応していただけました。

わからないことが沢山あったので初歩的な質問も沢山してしまったのですがその都度わかりやすく、自分の納品データに合った返答をしていただいています。

見開きページでの原稿の問題点も指摘していただいています。大変助かりました。

 

【気になるところ】

オンデマンドですがそんなに安くはありません。また通常送料が1500円と高額です。(対応イベントでは無料搬入です)

 

【お得なところ】

・電子ブック校正…無料でやってくれています。印刷前に実際の仕上がり具合を電子ブックに当てはめて作ってくれるので、製本時の見開き具合や入稿データに間違いがないかが確認することができます。

・お試しサービス…1部だけ無料(送料も0円)で作ってくれるという正直初心者にはありがたいものだと思います。電子ブックも実際に体験でき、原稿はフルカラーでも問題無し。ページ数には制限がありますが、イラスト本とかの仕上がりを見るにはちょうどいいですね。

・今週のおトク…一週間に1日ずつ計6回、お得メニューという製本が-50%になるサービスがあります。ページ数から部数までピンポイントに決まっているのでなかなか自分の作りたいサイズは出てこないかもしれませんが、もし機会があれば試してみるのもいいかもしれません。

 

グラフィックさん

【良いところ】

製造から納品までがかなり早いです。

また印刷の綺麗さは評判通りの良さがあります。安定安心、といったところでしょうか。

 

【気になるところ】

特にありません。

強いて言えば、入稿の不備などに不安があって相談しても事務的な内容だったり、注文の際に備考に書いても問題ない場合は返答なしだったりします。

 

【お得なところ】

・通常の印刷所でできるものは大抵ここで揃います。

・たまに割引サービスがやっているのでそれを狙って入稿するのもいいと思います。

 

 

今回はここまで。多少役に立ったならば嬉しいです、ありがとうございました。