入稿データについての失敗談とCOMITIA参加についての感想

初めて同人誌で印刷所を利用することで立ちはだかる壁は入稿データでした。

この記事はモノクロ二階調とグレースケールの違いがよくわかっていなかった私がやってしまった失敗談についてです。

 

 

 

 

 

白黒印刷はカラーより少し判りづらく、けれどここを間違えると本文が大変残念な仕上がりになります。

 

スクリーントーンを使う場合は解像度は最低600dpi、二階調に変換するのがオススメです。

二階調というのはデータ上ではドット絵の事です。トーンも細かな丸が規則的に並んだドット絵をイメージするとわかりやすいと思います。

解像度が高いほどドットは細くなり、印刷にドットのギザギザが目立たない最低限の解像度が600dpi…〜となるそうです。

 

グレーを使ってグラデーションなどを表現する場合は大体350dpi、グレースケール変換するのがオススメです。

グレースケールはカラーデータをそのままモノクロにした、という感じ。ドット絵のようなものにはならないため、解像度はそこまで必要じゃないようです。

 

 

私のように何も知らずに「アナログ原稿を2階調化してグレーで影をつけて、360dpiで入稿する」なんてするととんでもないことになります。気をつけてね。

また印刷所によってベタが綺麗なところ、グレースケールでのグラデーションが綺麗にできるところなどと特徴があるのでその辺も加味した上での印刷所選びをお勧めします。

 

 

 

 

また原稿作りにも余裕を持って制作した方が良いです。

初参加ということで大目に見てもらおうとは思っていますが自分が思った以上に間違いが多いです、実際に届いた本を見直した時は衝撃的でした。

 

「うわここ誤字してる…」「ここ実際に見ると想像以上に絵が汚いな…」「!?…アカンこれは言い訳できないくらい酷い誤字や…」

 

完成後に間違いを発見するのは毎度のことなのですが、今回については爪が甘すぎて自分でも絶句します。

おそらく買った人はほぼ100%気づくような致命的な間違いなのですが、気づかなかったらそれはそれで…😉


初参加のCOMITIA。

自分の本がどういう人に見てもらえるのか、手に取ってもらえるのか、そもそもこれ本当に売れるのか?とか席に着いた時点で葛藤してました。

自分の作品なんて漫画研究部とかいわゆるアンソロ系にちょこっと紛れ込ませてもらうとならばあったのですが、自分個々の作品なぞ作ったことがなかったので緊張と不安でいっぱいでした。

 

 

 

 

 

席に着いてからもソワソワと…隣の方がなかなか来ないなーと思っていたらなんだかとても場慣れしてそうな方がいらっしゃったり(のちのち女性向け?の大手さんだったことを知りました(◎_◎))

 

とりあえずカタログ10回くらい読んだりその場に置かれてたもの確認したり…そんなこんなでCOMITIA開演。

チキンハートですから開始1分で帰りたくなる心境になりました。正直どこ見ればいいんだ、と正面のサークルガン見してたり…(真正面だった人ごめんなさいね)

 

5~6分経った頃でしょうか。一人の女性が立ち寄って、ぱぱぱ〜と色々買って去って行きました。

 

「ん"??」

 

開始5分で売れることがまず奇態、一つずつ物を買って行った女性、…と考えておそらくtwitterで仲良くしていただいている方と推測(正解でした)

いやそれでも、すぐに買いに来て頂けたのはとっても嬉しかったです。ありがとうございます。

 

隣に姉を連れてったのですが二人とも「どうしよう?」と。

どうもこうも見ていただけるだけありがたいのですが、実際自分の作ったものが売れると身に染みて嬉しいものです。

 

 

しばらくしてtwitterで仲良くしていただけてる方も何人かいらっしゃって頂きました。

残念なくらいコミュ症で言葉を出しても頭真っ白だったので、基本的にオウム返しのような返答しかできなかったのが申し訳ないです。

 

 

 

 

 

午前も終わり頃になるといくらか気持ちもいくらか落ち着いてきたので、一回店番を姉に任せ自分も買う側に転じました。

知り合いの方のところへ挨拶に行ったり自分の欲しいものが一通り買い終えたら、あとは実際にテーブルに並べられている様を観察しながらなるべく自分のところにも取り入れられるよう少しだけ勉強しに行きました。

 

周りながら、偶然見つけた趣味の合いそうな本をたくさん買って…

こういう即売会には「お財布の中なんて見ないし、値段なんか見ないよ」って方が多いそうですが、私は少し気にしてしまいます。

例えばこのアクリルキーホルダー大きくてかわいい!欲しい!→800円!→うーん…

という感じだったり。

 

もしかしたらこういうところに慣れている方はそういう思考が多いのかもしれません。

どうしても私は「参加者=お客さん・消費者」としてみてしまい、自身にもその感覚が抜けない面もあるのが残念です。

でも500円だとひょいひょい買ってしまいます。総額だとこっちのお店の方が多いのに…みたいな。何かしらそういう心理があるのかもしれませんね

 

 

しばらくして戻ってきて、また数部売れたよ〜!とありがたい報告が。

売り上げ5部が目標だったので達成感はすごいです。いや本当に。

 

なんとなく、売れ行きや手に取ってくれた方を確認していたのですが、わかったことが一つ。

寄ってくれる方の9割が男性の方、さらに言うと知り合い以外で買ってくれた方は全て男性の方でした。

女性の方は殆どスルーなんですね、「目に止まらない」という感じ?

自分の絵の雰囲気がどの層に合ってるか全く見当がついてなかったので、こうも極端に来ると逆に嬉しいです。

 

 

 

 

なんやかんやで終わりに近づくと人も少なくなっていき…COMITIA119が終了いたしました。

売り上げは16冊、アクリルキーホルダーは7個、賑やかしのポストカードも数枚売れました。

ワァなんてびっくり。自分で作った物、もしかして需要が0な訳ではない?とちょっと持ち直しました。

 

というのも就活はお察しな感じ、行きたかった所とは違う業界でやっと就職できた人間であるので、自信がマイナスあたりからがスタートラインでした。

 

けれど今回「売る側」として参加して、10000円分はちゃんと手元に返ってきたと考えるとなんだかとても嬉しい気分でした。

 

もしかしたらすでに前から参加している方で「16冊?それしか売れなかったの?」と思う方もいるかもしれません。

そういう方は自分の画力に納得し、買ってくれた方に感謝し、良い作品作りをこれからも続けてくれればと思います。